【コラム】「思い込みと慢心と」2021年09月01日 1回

道を歩いていたら前方から車がやって来るのに気が付いた。そのあとすぐ、後方からも車が来ているのに気が付いた。大きい道ではないので、ギリギリ車が2台すれ違って通れるくらいの道幅だ。

そこで私は思った。「2台の車がすれ違う時に私は壁側に押しつぶされるのではないか」と。ヒヤヒヤしながら、その瞬間を待つ。

だが、私は刹那にして、我の愚かさを顧みる事になる。

後方の車が私を追い越し、私の前方で2台の車が華麗な袖もふれぬほどのすれ違いを行なったのだ。その時、私は頭を打たれるような衝撃を感じた。(冗談ではない)

私は愚かだった。車が前方ですれ違うという物理的な予測など小学生でも立てられることである。だが私はそれを予測できなかった。なぜか。恐らくそれは知性的な問題では無いようだ。私は慢心していたのだ。

①自分が後方の車と同等、あるいはそれより少し遅い程度の速さで歩けると思い込んでいたこと
②2台の車がすれ違うというベストタイミングに私が入り込むと思い込んでいたこと

自己中心的考えに陥っていたことをハッとさせられる出来事であった。私は車より早く無いのだ。

その後、別の車に押しつぶされそうになったのは極めて稀な例外だとしておこう。

良い一日を。

Σ

Pythonとジャスミンを創りました。好きな言葉は「知崇礼卑」です。