【コラム】「珈琲と豊かさ」2021年09月06日 6回

珈琲は「豊かさ」と深い関係があると思う。

「豊かさ」とは、経済的な話だけではない。心のゆとり、時間のゆとり、環境のゆとり……など、広い意味での「豊かさ」だ。

無論、習慣的に飲むコンビニエンスストアのコーヒーや眠気覚ましに買う自販機の缶コーヒーとなると話は少し変わってくるのだが、ここでは、拘りがあったり、自分の中で良い価値があると捉える飲み物として珈琲を定義する。

私自身、時間に追われている時や経済的に余裕がない時や何となく気分が滅入っている時には、珈琲は飲めなかったり、飲めたとしてもあまり美味しいとは思えない。

逆にそれらに余裕がある時は楽しんで飲むことができる。とても不思議な話だ。

考えてみると、私にとって珈琲は生活の基盤ではなく、その上に飾る花のようなものである。机があって、その上に花を生ける。

だから、整った机がない限り、その花は十分に美しく生けることができない。

珈琲というものが一番に輝きを放つ時、それは同時に自分が輝いている生活を送れていることを示しているのかもしれない。

黒い水面に映るのはいつも自分自身である。

良い一日を。

Σ

Pythonとジャスミンを創りました。好きな言葉は「知崇礼卑」です。