【コラム】「令和版、清貧」2021年09月09日(木)9回

清貧。それは、我が国で長く引き継がれてきた美しい思想である。

無理をしてまで豊かさを求めずに、貧しい生活ではありながらも清く潔白な行動をすること。

つまり、足るを知り、欲を捨て、今を受け入れて忠実に生きることだと私は解釈している。だとすれば、それはもはや貧しい生活ではないと思う。今に満足し、清らかに生きるということは、金ばかり追い求めて漸く手に入れた経済力に劣るはずがない。むしろ十分優っているのではないだろうか。

だが、今の時代ではこの思想はあまり見当たらない。今を生きるため、家族のため、老後のためと人々はお金や物質的な豊かを常に追っているように見える。

家族や今、今後の自分のために頑張ろうとすることはとても大事であるが、そればかりに追われて、大事なものを見失ったり、道から外れたりしては本末転倒である。

一度、ゆっくりと今現在の様子に目を向け、足るを知り、心を落ち着かせた上でもう少し必要だなと思う部分を最小限の努力で補い、最大の満足感を手に入れよう。

物質的な量はあなたの心を満たすことはない。しかし、現代ではある程度の土台としての物質は必要である。

清貧を少し拡張した思考が求められる時代となってきたようだ。

良い一日を。

Σ

Pythonとジャスミンを創りました。好きな言葉は「知崇礼卑」です。