【コラム】「言葉のジャングル」2021年09月12日 12回

文章に触れると、知らないものだらけのジャングルに入ったような気分になる。

見たこともない漢字。想像もつかない読み方。不思議な慣用表現や比喩表現。一度ではとても覚えきれないほどのたくさんの発見がそこにはある。

初めて出会う言葉たちはとても格好良かったりお洒落だったり、綺麗だったりする。だから使いたくなる。友達と話すときにさりげなく言いたくなる。そして、相手が知らないであろう言葉でちょっと惑わせたくなることもある。

嫌な人に見えるかもしれないが、本人はそのつもりはなくても、発した語彙が自分の中では存在しないことも多々あるのではないだろうか。そんなとき、「何この人」と思うだろうか。私はとても魅力的に見える。そしてその言葉が欲しくなる。

言葉は常に世界中をあちこち飛び回っている。いつ何時、急に現れるかは分からない。書物から飛び出すかもしれないし、ラジオから飛び出してくるかもしれない。

それを虫取り網を振り回す少年の如く、貪欲に追いかけ回す。

何匹捕まえたって誰も怒らないし、生態系が崩れることも一切ない。

この世界は言葉のジャングルだ。

良い一日を。

Σ

Pythonとジャスミンを創りました。好きな言葉は「知崇礼卑」です。