【コラム】「弱点先制」2021年09月14日 14回

珍しくテレビをちょっとだけ見る機会があった。

ある男性がスタッフにインタビューされている映像であった。内容がどういうものだったかはよく覚えていないが、気になった言葉があった。

「私は言葉で伝えるのが下手くそなんです。」

これが、本当に下手な人が言える言葉だろうかと、私は目を疑った。実際、言葉で表現するのが苦手な場合は、それを正直に言うことはあまりない。多くの場合は、下手なんだから何とかして伝えよう、と頑張って表現する。そうした結果、しどろもどろな説明になったりしてしまう。

だが、男性はその言葉を挟んでから説明をした。短い言葉が含む意味は大きい。自分が下手であるということを相手に伝えることで、相手も話の聞き方の体制が整う。(もちろん、「あ、下手なんだ」と相手を見くびるような意味ではない)そして、相手が話し始めてからも、相手のペースに合わせて質問や応答ができる。

そもそも自分の弱みを言えるということ自体、なかなかできることではない。

実は、プロフェッショナルだったりするかもしれない。

良い一日を。

Σ

Pythonとジャスミンを創りました。好きな言葉は「知崇礼卑」です。