【コラム】「幸福の見つけ方」2021年12月10日 48回

◆幸福を見つけるには──というのは一見難解な問いに思える。だが実際はそうでもないのではないだろうか。確かに我々人間が求めているいわば「最大の幸福」というものは簡単には見つからないかもしれない。見つからないというより、ずっと皆追い求めているものだと思う。手に入れてしまったら人生のエンドロールが始まりそうな気がする。だったら、私たちに幸福などないのかと思うかもしれないが、私が思うに幸福はあるだろう。そして感じられるだろう。小さな幸福をたくさん。

◆修行僧で研究家のDavid Steindl-Rast先生は幸福を見つけるためには「機会」を逃してはならないという。そして、機会が来たら感謝する。その時にあなたは幸福を手に入れられると。しかし、私たちはあまりにも機会を逃しすぎている。なぜか。それはあまりにも忙しなく動き、周りを見ていないからだ。「Opportunity knocks only once」機会は一度逃したら、同じものは戻ってこない。だから、一回一回の機会に感謝する必要があるのだ。では、どうすれば逃さずに済むのか。先生曰く、「止まる」「見る」「進む」のが大事だそうだ。まず「止まって」心を落ち着かせて、「見て」相手(人でもモノでも何でもいい)を見つける。そして、感謝して前に「進む」。これが幸福の見つけ方である。あまりにシンプルではあるが、これをやっている人はどれほどいるだろう。

◆感謝するという行為はそんなに簡単なものではない。だいたい、私たちが(建前ではなく)感謝するときは自分が得をした時ではないだろうか。先述の先生はあらゆることに感謝しなさいという。一見私たちに直接的な利益を被っていなかったとしても、一見悲しいことに見えても、そこには「何か」がある。あなたをなんらかの形で支えているのだ。

◆支え合いで出来ているのがこの世界だということを肝に銘じておきたい。忙しくなったり、追い込まれていると忘れてしまうことだ。そういうときには「止まって、見て、進む」。そうすれば、支え合いが見えてくるはずだ。

■横断歩道を渡る時と同じだなぁ。

Σ

Pythonとジャスミンを創りました。好きな言葉は「知崇礼卑」です。