【コラム】「一流は環境を選ばない?」2021年12月29日 67回

◆成功する人は環境を選ばない、上手くいかないときも環境を理由にせず自らの力で突破口を切り開くイメージがある。よく一流二流三流の違いを示した本を書店で見かける。二流三流の行動は大体予想がつくが、一流の斜め上をいく行動に惹かれてこの本を手にするのだろう。そういう本で言えば三流が環境に言い訳をし、二流は自分の非を認め、一流は……分からない。ありそうに書くなら、誰のせいにもせずシナジーを生む、とかだろうか。とにかく、環境のせいにするのはやっぱり三流だよなぁと腑に落ちてしまう自分がいるのだが、実際は環境は大事だと思っていることもあり、「環境のせいにしない」というのは綺麗事なのじゃないかと感じ始めてしまう。もしくは一流の人にだけ特別なあらゆる環境下に対応できる能力が与えられており、ぼくらにはたどりつけない境地なのか。いや、でもよく考えれば一流の人だって失敗することもあるから超能力のようなものではないのだろう。

◆一流は本当に環境のことを一切意識していないのだろうか。その真相はぼくには知る由もないから勝手に解釈するほかないのだが、ひとつ考えたことがある。それは、自分で環境を造りだしているのではないかということだ。ないなら作れ、イノベーターが言いそうなことだが強ち間違ってはいないと思う。確かに物理的な再現を行うことは難しい。崖の上で作業するのが捗るという人が、オフィスで縮こまって働くのは苦だろうし、じゃあその環境を自力で物理的に生み出してください!と言われても苦笑いをして終わるだけだ。でも、一流にも崖の上で作業するのが捗るという人はいるかもしれない、それでも彼ら成功している。どうやって環境を造り出したのか。ぼくが思うに、その答えは「想像」だ。なんだよ、結局思い込み、自分を騙せということかとお思いの方、その通りです。いろんなとこで言ってきたことだけど、「人間は簡単に騙せる」。ここが崖だと思えば、殺風景なオフィスが崖に変わる。昔アニメドラえもんに出てきた秘密道具で、想像した通りの描写が目の前に現れるというものがあった。畳の縁をブロック塀の上だと想像すれば、本当に目の前の畳の縁が高いブロック塀の上に変わる。ドラえもんは、なぜブロック塀の幅より狭い畳の縁の上を君は平気で歩けるのに、より幅広いブロック塀の上は歩けないのかという問いをのび太にした後に渡した秘密道具だ。人間は思い込みひとつでそれに対する意識や行動が大きく変わってしまうことを示した印象深い回だった。

◆もう既に結論は出た、徹底的に想像し、自分の最高の環境を自分の頭で生み出すことだ。それができる限り、環境の文句は言ってはならない。

■騙すのを逆手に取れば新たな道が開く。

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Pythonとジャスミンを創りました。好きな言葉は「知崇礼卑」です。